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【昭和の怪談を歩く】最新日本の心霊恐怖スポット100 長野県編1│山小屋の夜と、遭難者が残した「無念の気配」

読むのにかかる時間:1 分, 58 秒ぐらい

峰々に響く声|山岳怪談が語るもの

少し前にサイトの資料として「最新日本の心霊恐怖スポット100」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
2003年出版の本で、ちょうどネットが普及し始める時期です。あの頃、どんな心霊スポットが関心を集めていたのか見てみましょう。

全開に引き続き中部地方、今回は長野県のスポットを紹介していきます。

前を走る黒いバイクは事故死したライダーの亡霊か!(長野県松本市)

高原の観光地として知られる美ヶ原周辺で目撃される幽霊についての噂です。
投稿者らがグループでツーリングを楽しんでいると、いつの間にか前を古いバイクがフラフラと走っているのに気づきました。
しばらくそのまま走っていると、黒いバイクの姿が消え、道はいつの間にか悪路に変わっていました。

ここで一旦バイクを止めて周囲の確認をしている時に、投稿者が黒いバイクがどこに行ったのかを訪ねたところ、他のメンバーはそんなバイクを見ていないと答えます。
不思議に思いながらもう少し進むと、その黒いバイクがボロボロの状態で木に突き刺さっているのを見つけて、一同ゾッとした…というものです。

林道にでも迷い込んで事故をしてしまったライダーが、自分を見つけてほしいとグループをその場所に誘って行ったのかもしれません。
今はバイクもナビでの移動が当たり前になってきており、なかなかこういう不意に迷い込むような系統の怪談は聞かれなくなってきました。これぞまさに昭和、平成時代の怪談と言った趣がありますね。

猛吹雪の山小屋の外で、誰かが歩き回っていた(長野県伊那郡長谷村)

現在は合併により伊那市になった長谷村での怪談です。
南アルプスの麓に位置し、様々な登山道への入り口となっていることでよく知られる地名です。
今回の怪談も山小屋での出来事が紹介されています。

吹雪の中、ようやく山小屋に着いた投稿者。
建て直したばかりなのか新旧の建物が並んでおり、新しい方は先客パーティで満室だった為に古い方の小屋を利用することにしました。建物はかなり傷みが目立ち、そこにテントを張ってやり過ごすことにしました。

すると夜中に小屋の周りを歩き回る音と、光が見えました。
こんな夜中に別のパーティが到着することもないだろうから、隣の小屋の連中がトイレでもしているのだろうと思っていました。
しかし朝になって小屋の周辺を見ても、人が歩き回ったような足跡は見当たりませんでした…。

いわゆるオチがない話ですが、長野県の大きな山では多くの登山家が命を落としています。
その空気感だからこそ伝わる恐怖があるのだと思います。

夜中に三人の女に激しく胸を押さえつけられた!!(長野県南安曇郡穂高町)

現在は合併によって安曇野市になった穂高町の怪談です。

こちらも体験者は登山家の方で、登山に備えて中房温泉に宿泊していました。
中房温泉は江戸時代から続く温泉で、登山口に位置することから、投稿者のように登山の前後で利用することが多く、「岳人の宿」というフレーズでも知られています。

夫婦で泊まりに来ていた奥様のほうが、夜中にドアをノックする音を聞きました。
その時、何故かドアの向こうにいるのが三人の女性である事が分かったそうです。気持ち悪いので夫に対応してもらおうとした所、急に胸を押さえつけられるような圧力を感じたと言います。
数十秒で収まったものの、その正体は不明のまま…という怪談です。

ドアがノックされた状態で、その向こうにいるのが三名の女性と分かるというのが、ちょっと不気味ですね。
個人的にはなにか心臓疾患の前兆のようなものだったのではないかという現実的な事が頭をよぎりました。

八ヶ岳で遭遇する怪奇は、遭難者の無念の想いなのか!?(長野県茅野市)

登山具店で働く投稿者がお客さんから聞いたという話しが紹介されています。
八ヶ岳のある場所でビバーク(登山の最中などにテントなどを用いずに行う野営のこと)すると、夜中に声がして、顔を上げると眼の前にすぐ上に顔があり、驚いて気絶してしまう…というものです。
それがどこなのかは触れられていないのが難点ですが、どうも一箇所ではないようで、ビバークどころか山小屋でも体験団があるということで、八ヶ岳の複数の場所で体験できるようです。

八ヶ岳の中でも、特に南八ヶ岳は上級者向けの難易度の高い登山スポットとして知られます。
長野県側で毎年数名の死亡者が出ており、まぁ幽霊くらい出るわなあ…ということなのかもしれません。


ということで、今回はここまで。
この「昭和の怪談を歩く」のシリーズは、昔の怪談が今でも語り継がれているのか?という事をテーマにしていますが、今回の話題は「登山で亡くなる方が多いから、怪談もよく聞くよね」といった内容ばかりでした。

実際にそういう体験をする人も多いのかもしれません。吹雪の際などは体力の限界になる事もあるでしょうし、存在しないものが見えるというような体験をしてしまう事もありうるでしょう。
次回は長野県でも登山以外の怪談も紹介していきます。

この本の他のスポットについてはタグの「最新日本の心霊恐怖スポット100」をご確認下さい。

 

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岡山生まれ、在住歴=人生。興味がある場所は歩いて見に行く「まち歩き」実践者。 郷土史だけでなく、地域グルメの歴史や廃線跡などの隠れた観光スポットを特に深掘りして発信。現在から過去まで網羅する岡山の情報サイト。 サイト開始:2002年~。25年以上の運営実績。

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