【浅口】金光町・磐岩神社|古代の屯倉を守る武神と、背後の山肌に眠る巨岩信仰の聖地

住宅地の奥に隠された古代の要衝|浅口市金光町・磐岩神社
浅口市金光町の地頭下というエリアを散策している時、Googleマップで付近に「磐岩神社」というスポットがあるのを見つけて、立ち寄ってみました。
名前が面白いですよね。そのまま読めば「いわいわ神社」ですが、正式には「いわむろ神社」です。
別の記事で紹介しようと思っていますが、近くに天理教の教会があります。
そこをお参りしていたのですが、実はこの磐岩神社はその場所から徒歩一分で社殿が見えてくるほど近い場所に位置します。私がGoogleマップを覗き込んでいる目と鼻の先に鳥居があって、「あぁ、これか!」と驚いたものです。

住宅地からまっすぐに伸びる参道が印象的です。
人々の生活に根差したような距離感がが良い感じですね。
一応、自動車での参道もあります。
近くに「西ノ坊池」というため池があり、その池のそばを通る道から境内に上がっていけます。ただ池のそばの道が狭く、未舗装の上にガードレールなども無いので個人的にはお勧めは出来ません。
ハンドル操作を誤って良くないことが起こると、取り返しのつかないことになってしまいますし。
という事で、えっちらおっちらと階段を上がっていきます。石段は綺麗な状態で上がっていくのに苦はありません。

そして上がって先に見えるのがこの拝殿です。
上がって目の前にあるので、ちょっと写真が窮屈になってしまいました。
元々はこのすぐ下が海になっており、すぐ後ろには山の斜面が広がります。
そういった限られたスペースに築かれた神社なのです。
ではなぜこのよう場所にあるのかというと、現地の案内看板で解説されていたので紹介します。

古代、当地に徴納品を収蔵する屯倉(みやけ)があり、物の行き来の為の航行が活発に行われていた地だったようです。
この神社はその守り神として祀られるようになったのが起源のようです。
実際、主祭神として挙げられているのは径津主命、日本神話に登場する神の中でも最強の呼び声の高い武神です。
武神を勧請することで海賊に対抗しようとしたわけですね。
香取神宮の祭神として知られる事から、香取様という呼ばれ方もします。
先日、このブログでも紹介した「香取金光教」の創始者や、昨今では歯に衣着せぬ物言いで評判になった市議の名前など、周辺で香取姓が見られるのは、この磐岩神社の門前として周辺が開発されてきた経緯によるものなのかもしれません。

裏に回ってこちらが本殿です。
拝殿は目が覚めるような真っ白な壁が印象的でしたが、本殿の方に関しては年季の入った重厚感のある建物です。
もしかすると拝殿の方が別のタイミングで修復工事などを受けていたのかもしれません。
場所柄、余り大きな車が入ってこられる場所ではない事を思うと、なかなか立派な建物だと言えそうです。
ちなみに本殿の後ろにも少し見えていますが…。

神社の背後に広がる山肌には多くの岩が見られます。
先ほどの案内板でも少し触れられていましたが、岩が文字通りゴロゴロとある様子から「磐岩」という名前が生まれたのでしょう。
もしかすると起源は先ほどの屯倉関係ではなく、それ以前から巨岩信仰の場として知られていた場所だったのかもしれません。

ひときわ大きな岩のそばには社があり、こちらも巨岩信仰を思わせます。
尚、この場所はわりと傾斜がきついです。
道らしい道もなく、上がれそうな場所を見つけて進んでいくしかありません。
靴とかトレッキングポールとか、ある程度の装備を整えておかないと、上がる事は出来ても、下りるときに一苦労する恐れがあります。
ただ、それだけの価値はある神聖な雰囲気の漂う場所でもありました。
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岡山生まれ、在住歴=人生。興味がある場所は歩いて見に行く「まち歩き」実践者。 郷土史だけでなく、地域グルメの歴史や廃線跡などの隠れた観光スポットを特に深掘りして発信。現在から過去まで網羅する岡山の情報サイト。 サイト開始:2002年~。25年以上の運営実績。












