【総社】旧山手村役場の記憶|「祈り」のオブジェに刻まれた門前町の誇り

久しぶりの再会|総社市山手・旧山手村役場跡を歩く
先日、総社市の山手出張所に訪れてきました。
昔、平成の大合併以前まで存在した全ての市町村の旧役所を訪問したことがあります。
恐らくこの地を訪れるのはその時以来です。
そのころの私はまだ若く、とにかくすべてを回る事を優先していたのであまり記憶がありません。
という事で今回はゆっくり散策してみようと思います。

こちらが旧山手村役場だった建物です。
印象としては小さい…というものです。他の市町村なら公民館くらいの規模でしょう。
実際、山手村は村域も決して広くはなく、最後の国勢調査での人口も約4千人程度で、あらゆる面で小さな自治体でした。
2005年に総社市、清音村と対等合併により現在の新総社市となりました。
形式上は対等合併の形を取りましたが、実際は将来的な事を考えての編入…という方が実情に合っていたのではないでしょうか。
産業としてはピオーネ、白桃、マスカットといった果物類が知られています。

JAの直売所をリニューアルした旬感広場があるのも山手村です。
今では総社市の観光地の代表的なものの一つになりました。
なので小さいながらも観光資源的には強い村でした。西粟倉村や、新庄村のように割り切って小さな自治体として生き残る事を目指す道もあったのではないかとも思います。
ただ備中国分寺など、恐らく元々総社市との繋がりが強くあったのでしょう。
さて、そんな山手村の役場跡ですが、こんなオブジェがありました。
これは備中国分寺の門前町として栄えてきた歴史から、手を合わせて祈る様子を作品としたものです。
門前町としての歴史を一つの形に集約したのでしょう。果物や農産物ではなく、祈り。そこに山手村の成り立ちを感じますね。
平成17年3月、開村116周年と総社、清音との合併に伴う閉村の記念として作られた物です。
村としての予算を使い切るとか、そういう意図もあったのかもしれません。
果物ばかりが注目されがちな山手ですが、後年に残していく村の姿は備中国分寺の門前町として多くの人が往来した歴史だったというのが興味深いですね。
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岡山生まれ、在住歴=人生。興味がある場所は歩いて見に行く「まち歩き」実践者。 郷土史だけでなく、地域グルメの歴史や廃線跡などの隠れた観光スポットを特に深掘りして発信。現在から過去まで網羅する岡山の情報サイト。 サイト開始:2002年~。25年以上の運営実績。













