【浅口】地図から消えた「国隆寺」|崩壊する本堂が語る廃寺の無常

検索不能の聖域|浅口市金光町・国隆寺の静かなる最期
先日、浅口市金光町の門前町以外の部分を散策しようとやる気を出して歩き回ってきました。
その時の目的地の一つが「国隆寺」という寺院でした。
読んだ資料の中で名前だけがぽつんと出ていた寺院で、特に謂れなどがあるわけではありません。
ただちょうど散策ルートでちょうどいい位置にあったので、行ってみようかと思ったらGoogleマップでも検索でも全くヒットしません。
おおよその場所は分かっていたので、行ってみたところ…。

崩れかけた建物がその場所にありました。
参道…と呼べるほど立派なものではありませんが、本堂へ続く道の途中に石柱の看板があるので間違いありません。
どうやら廃寺になった為に、地図上や口コミなどが掲載されていなかったようです。
廃寺といってもダイヤルアップやADSLといった時期のインターネット普及期に存在していれば、何かしらの痕跡が残るものです。
なので少なくとも廃止になってから30年以上は経過していると見て間違いないでしょう。

建物の中には入らないように、一応様子を伺ってみます。
あちこち散策している経験からすると、建物が半壊くらいしていても人が住み続けているケースは決して珍しくありません。
そしてそこで出会えるのは総じて、個性的な人ばかりです。もしかすると面白い話を聞ける可能性も…と思いましたが、この状態です。
これで住んでいたら、個性的を通り越して危険な人です。

お堂の方を見てみるとかなり崩れてしまっていますが、祭壇があったであろう痕跡が伺えます。
幾つかの仏具が残されているので、移転などではなく、恐らく後継ぎがいないまま建物が放置されて崩れていくに任して…といった感じだったのでしょう。
天井はところどころ空が見えていますが、そうでないところもかなり落ちてきています。
恐らく建物は遠からず倒壊してしまうのでしょう。
建物がどうにか残されているタイミングで訪れた私はラッキーだったのかもしれません。
現役の時代は無理でしたが、それでも寺院の形を後世に残すことが出来ました。
失われた物は取り戻せません。私のでたらめな街歩きが、何か一つでも多く校正に残せるなら、歩いた甲斐があるというものです。
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岡山生まれ、在住歴=人生。興味がある場所は歩いて見に行く「まち歩き」実践者。 郷土史だけでなく、地域グルメの歴史や廃線跡などの隠れた観光スポットを特に深掘りして発信。現在から過去まで網羅する岡山の情報サイト。 サイト開始:2002年~。25年以上の運営実績。












