海辺の暮らし、理想と現実の境界線|塩害・高潮・そして「カニ」

憧れの向こう側にある「海辺の真実」|玉野市・築港5丁目の風景から
憧れの海辺の生活…でも人が離れるのはなぜ?
海辺の生活にあこがれて玉野市に引っ越してくる人。
昔はわりと多かったんですよね。
まだSNSやAIといった技術で様々な情報が手に入るようになる少し前くらいでしょうか。
例えば築港5丁目にこんな風景があります。
瀬戸内海とそこへ注ぎ込む汐入川のある風景が広がります。
まさにこのような風景にあこがれている人は多いのでしょう。
しかし実際の所、憧れでやってきて早々に離れていった人も少なくありません。
家は大きな買い物ですし、貸家や集合住宅でも引っ越しは決して少なくない費用がかかります。
それでも出ていくだけの嫌な点が海の近くでの生活の中にあります。
海辺の生活に付きまとう困難
真っ先に挙げられるのは高潮の危険です。
台風と満潮が重なるたびに海辺の道には海水が打ち上げられます。そして車でそれを踏んでしまったら、早々に下回りを水洗いしなければなりません。
滅多にある事ではありませんが、床上浸水でもしようものなら家だけではなく家電、車に至るまで全て台無しになってしまう恐れもあります。
ただ高潮に関しては堤防、陸閘などの対策で、よほど海のそばに住まない限りはそうある問題ではありません。
もっと身近な問題としては塩害があります。
私の住む玉野市では宇野港に近くある離島「直島」の住民がよく利用する月ぎめ駐車場があります。
そこに行ってみると、ナンバープレートのボルトの周辺から錆が出ている車が多い事に気づくでしょう。
建物、室外機、自転車、車、窓、そして洗濯物…。全てが潮風の影響を受けます。これもちょっとしたストレスになります。
害虫としてのカニも挙げられます。
カニは意外とちょっとした隙間からも入り込んでくるので、家の中でカニが歩いていたり、家具を避けたら死体が転がっていたり。
捕まえようと思ったら、あの強靭なハサミで痛い目に遭わされたり。逃げ惑うだけのGよりもタチが悪い。
場所によってはフナムシが出てくることもあります。カニよりも最悪の事態です。
そしてもう一つ。
神戸のような大都会もある一方で、海辺は田舎が多いです。
玉野市も残念ながらその一つですね。
市の南側が海、つまり何もないので商圏が非常に狭くなります。なのでお店が少なく、内陸のもっと人口の少ない都市の方が栄えていたりします。
そのような状況から暮らしづらさを感じて、離れていってしまう人も多いのです。
それでも楽しい海辺の生活
という事で、今回は海辺の生活にあこがれる人がいる反面、いい事ばかりじゃないんだという事を少し挙げてみました。
これから玉野市や、それ以外の海辺で暮らすことを検討している人は参考にしていただければ幸いです。
ただ、それ以上に良い事もあります。
潮風のもたらす独特の香りは最高ですし、夕方の景色も何度見ても飽きません。
魚介類が安く入手できるとか、歩いて釣りをしにいけるとか。本当に楽しい事がいっぱいあります。
プラスの面ばかりを見ると現実に押しつぶされますが、差し引きで、それでも海辺が良い!というなら、それはもう大歓迎です。
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岡山生まれ、在住歴=人生。興味がある場所は歩いて見に行く「まち歩き」実践者。 郷土史だけでなく、地域グルメの歴史や廃線跡などの隠れた観光スポットを特に深掘りして発信。現在から過去まで網羅する岡山の情報サイト。 サイト開始:2002年~。25年以上の運営実績。













