サイトのコンテンツにも心霊スポットの一覧がある通り、私は子供の頃から心霊モノが好きです。
なので地元、県外に限らず色々な本を読んだり、実際に足を運んだりしてきました。しかしネットが普及して状況は大きく変わり、各地の心霊スポットの情報があふれるほど出回るようになりました。
その中には地元民でありながら、「え、ここが心霊スポットって言われてるの?」と思うような場所もあります。
今回はその中の一つ、倉敷市の素戔嗚神社にお参りしてきました。
JR上の町駅から徒歩圏内の場所にある神社です。
心霊スポットというからには、さぞかし寂しい場所にあるのだろうと想像されるかもしれません。しかし素戔嗚神社は県道沿いにあり、上の写真のような参道の前を多くの車が行き交うような場所です。
全国心霊マップさんの情報だと、この参道を進むと強烈な圧迫感と無数の視線を感じるそうです。
「~そうです」と書いているので既にお察しですが、なーんにも感じません。そもそも下の道を車が通っているので、物凄い現世感です(笑)
やや階段が急なので、圧迫感というのは息が上がった感じと取り違えたのかもしれません。
これが拝殿です。
あまり人家がないエリアの神社と考えると、不相応に立派な社殿です。
心霊スポットとされているのは参道までで、社殿が立ち並ぶ辺りは何も起こらないとされています。
ちなみに同サイトでは素戔嗚神社に関して、「どういういきさつで作られた神社なのかわかりませんが昼間でも怖いです」と思わせぶりな書き方をしていますが、岡山県神社庁のサイトでどういういきさつで作られた神社なのか記載があります。
神社が創建されたのは清和天皇の時代で、貞観年間(859~877年)とされています。
この頃に疫病が流行っており、それを鎮める目的で神社を置いたのが起源です。神社の御利益も病気平癒が挙げられます。
ただしその後に微衰の時代を迎えたようで、源平合戦の際に源 範頼が勝利を祈願し見事成し遂げた事から、1184年に再建されたとの記録が残っています。恐らくそれから現在に至るまで祀られ続けてきたのでしょう。
こちらが本殿です。
どれくらいの歴史があるものなのかは不明です。内部はもともと金箔が貼られた豪華なものだったようです。
それは現在も残存している旨が神社庁の紹介ページに記載されています。ぜひとも見てみたいものですが、残念ながら一般公開のような情報は得られませんでした。
こちらは拝殿の中です。
広さも充分で神社としてはなかなか豪勢な作りであるのは間違いありませんが、金箔が施されている本殿ほどではありません。
傷み具合が少し気になりますが、掃除はよくされているようで清潔な状態が保たれています。
ということで…。
総括すると、正直噂にあるようなことは全く感じられませんでした。
例えば同じように参道に心霊のうわさがある牛窓神社なら、ずーっと長く山中を進まないといけません。心霊を信じるかどうかは別にしても、これは薄暗い時間帯等に来ればそういう噂が立つのも理解できるなと感じる部分がありました。
しかし素戔嗚神社に関してはそんなに長い参道ではありませんでしたし、県道沿いにあって車の音や時間帯によっては電車の音で賑やかでさえあるような場所です。
何がきっかけで心霊スポットと呼ばれるようになったのか、逆に興味深い感じがします。