新見市長選挙 現職と新人の一騎打ちに【岡山・新見市】（https://news.yahoo.co.jp/articles/cf6fe866222c2dd8d6564a26380f75bab460c5c7）
任期満了に伴う新見市長選挙は１１月１０日告示され、現職と新人の２人が立候補しました。 新見市長選に立候補したのは、いずれも無所属で届け出順に現職で再選を目指す戎斉（えびす ひとし）さん、新人で元新見市議会議長の石田實（いしだ みのる）さんの２人です。
立候補者と公約
新見市の市長戦が始まりました。
現職で2期目を狙う戎さんと、新人で元新見市議の石田 實さんの二人が立候補です。
新見の現状はジリ貧…といったところでしょうか。
人口は現在が約2.7万人です。平成の大合併の際に新・新見市として発足した際の人口が約3.6万人なので約20年で1万人近く減少したことになります。
人口との割合で考えれば大きな数字です。合併時点で高齢化が進む自治体が集まっていたので、この推移は想定される範囲内ですが…。
新見はここ1～2年はよく通っていて、ブログ記事にも多く投稿しているのでカテゴリーの新見市をぜひクリックして欲しいですが（笑）、私は町を歩くときに「ここで暮らすとしたら」を考えて見たりするのですが、働く場所が少なそうだなぁというのは感じます。
市の主な産業としては畜産、農業、石炭辺りですが、第一次産業は若者の人気が低迷していますし、移住者を迎えようとした時に選ばれやすい職業ではありません。
人口を維持する、増やす為には若者に地元で働いてもらう、移住者を増やす事が必要になりますが、現状の新見市ではそれは難しいと思います。
ではそこをどうかじ取りするのか？という事が重要な課題になると思います。
それぞれの立候補者の公約を見て行きましょう。
まず現市長の戎さん。
「 人口減少を解決するために人物金が流入するまちへの転換を図る。継続とさらなる充実。」
恐らく企業誘致だと思いますが、事態打破の為にはそれが必要不可欠だと思います。
またリンク先の記事とは別に山陽新聞の記事では子育て支援、乗り合いタクシーの増強、存続が危ぶまれる新見高校の存続、公共施設の継続と充実…と掲げています。
2期目なのでブラッシュアップを掲げるのは当然ですね。
対する新人の石田さん。
「 自主財源の少ない新見市。国、県の事業を持って帰らないといけない。国に県に頼って営業する。交付金補助金を持って帰る。それが仕事」
こちらは交付金、補助金で市の財源を増強する事を提案しています。なんか市議らしいなぁと思ってしまいました（笑）
ただ肝心なのはそのお金で何をするのか？です。
同じく山陽新聞の記事から他の公約も見てみましょう。
新見公立大学を活用した健康福祉のまちづくり、 デジタル化で農林業の活性化、経済対策は市外へ流出するお金を市内で回るようにする…という事なので、こちらは企業と言うよりお店の誘致が主軸でしょうか？それと若者が輝くまちを目指すという事も掲げていますが、結局のところ「じゃぁどうやって輝くのか」が見えませんでした。
個人的には公立大学の活用は良いと思います。学部が看護、福祉になりますが県北部では唯一の公立大学です。そもそも北部に大学が少ないので、強力な武器だと思います。
福祉や病院などを増やすことで、大学に進学した生徒がそのまま新見で就職するという流れが作れるのなら、より良いと思いますが…。まぁ、そこは国や県からどれくらいの交付金や補助金を持って帰られるのか？でしょうか。
感想
今回の選挙は個人的には現職当選かなぁと思っています。
まず第一印象で言うと年齢も性別も同じ、戎さんが公務員上がり、石田さんが民間企業の役員と成り立ちは異なるものの、市職員～副市長～市長と、市議～市長立候補と市の内側で働いてきた人と言う点も似通っています。
公約はやや異なりますが、どちらかと言えば戎さんの方が具体的です。
新人同士なら分かりませんが、現職の強みも加味すると戎さんかなぁと思います。
ただ石田さんが公立大学の存在に触れたのはアリだと思います。高梁のように学園都市的な展開が出来ればお店が増えて働く場所も増えて市内でお金を使う場所も増えて…と、良い流れが出来そうです。
新見市民の皆さんがどちらを選ぶのか、選挙結果を楽しみにしたいと思います。
→結果、石田さんが勝利しました。選挙中の動きを見ていると、公約では私が抽象的に感じたように触れた部分もしっかり街頭で説明していた印象です。
地元の人は聞いた内容に納得して任せる事にしたのでしょうか。
これで市長が石垣さん急逝以降、池田さん～戎さんと1期ずつの短命に終わる事になります。石田さんへの期待はもちろんですが、新見市民の間に市の将来への焦燥感があって即効で結果を出せる市長を待ち望んでいるという動きなのかもしれませんね。