岡山市の区名は北区、中区、東区、南区の四つです。(※2018年時点)
何故、西区がない?
岡山市の区名に西区がない理由は、単純に市民調査で選ばれなかった為です。
政令指定都市へ移行する際に、岡山市は設置される四つの区の区名を公募しています。
その中から選ばれた幾つかの区名について、どの区名が良いのかについて市民調査を行っています。
この時に北区、中区、東区、南区はそれぞれ第2位の候補に対して大差をつけての1位だった事から、そのまま区名として決定しました。
※関連URL:https://www.okayamania.com/chimei/bizen/ku.htm
そもそも西の区がない
岡山市の地図を御覧ください。
岡山市は四つの区に分けられましたが、岡山市の西は北区と南区が上下に分けています。
なので市の西部だけを占める区がありません。
公募の時点では南区の候補の中に名前が僅かに挙がっていました(※全候補中・第9位)が、児島半島まで含む区割りを考えると、南区が人気を集めたのは当然と言えるでしょう。
ちなみに同じく市の西部を含む北区は、桃太郎、旭川、岡北などが人気を集めており、西区は候補の上位には出てきませんでした。
区名についての噂アレコレ
こうした事情で西区が存在しない岡山市ですが、西区に関しては興味深い噂があります。
・西区は早島町、倉敷市の為にとってある説
岡山市の西にある市町…つまり、早島町や倉敷市との将来的な合併の為にとってあるとする説です。
かつて岡山県南百万都市という、大規模な合併計画がありました。
県南部の33市町村を合併して政令指定都市を目指す計画でしたが、その際に早島町も倉敷市も合併の計画に加わっていました。
あの頃の夢をもう一度という事でしょうか。
どちらも財政的に豊かで、現時点では合併するメリットは無いでしょう。
もちろん将来的に更に市町村合併が進めば、岡山市西区が誕生する可能性は充分に考えられます。
・東区誕生秘話
岡山市は当初は3つの区になる予定でした。
・A区(現・北区)
・B区(現・中区+東区)
・C区(現・南区)
現在の中区と東区が一つの区(B区)になる予定でした。
しかしこれには一部の住民の反対が起こりました。
B区の内で現在の中区に相当する地域は、古くは岡山城の城下町として栄えた旧市街地です。
それに対して東区は比較的近年まで西大寺市、上道町、瀬戸町だった地域なので、中区の一部の人達にとって同じ区になる事に対する違和感があったそうです。
結局、この議論の着地点としてB区を分割して4つの区とする事になったのです。
実は西区以前に東の区が出来たこと自体が、岡山市としてはイレギュラーな出来事だったのですね。
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