少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
幽霊の足跡の残る寺(大阪府)
守口市にある寺院、来迎寺の幽霊の足跡についての話題です。
これは有名ですね。怪談というよりは寺宝とか寺にまつわる伝承に類するものと考えたほうが良いでしょう。
1743年に来迎寺35代慈天上人が夕方にお経をあげていると、1人の女性が現れた。
彼女は死んだものの亭主が弔いをしてくれず、成仏できずにいるという。
そこで上人にご回向(故人が浄土に行けるように道を開くこと)を求めてきました。
上人が求めるままに念仏回向をすると女性は礼を言い、足跡を残しておきますと告げて姿を消しました。
その足跡が今も寺に残されているのです。
これは寺のある守口市の公式サイトでも公開されています。
▶守口市公式サイト・来迎寺の幽霊の足跡
顔半分が潰れた幽霊(大阪府)
大阪府吹田市の万博会場跡での怪談です。
最初に幽霊を目撃したのはタクシー運転手です。
客を送った後に車の調子が悪くなったので、万博会場跡に車を停めてメンテナンスをしました。
運転手はその様子をじっと見つめる男がいるのに気づきました。作業服姿の男で、なんとその顔面半分は潰れていました。
さらに一週間後、更に十日後…。
目撃情報が続き、一ヶ月で同様の男の六人もの目撃者が出ました。
本では万博の工事の際に亡くなった人の霊なのか…?ということで終わっています。
この階段についてネットで検索してみましたが、ほとんどヒットはありませんでした。
ただし1つだけ、万博会場の一部が墓地だったという記載は見つかりました。
さてさて、幽霊はどこから来たのでしょう。
テレビスタジオに幽霊!(大阪府)
吹田市千里のAテレビ局のスタジオに幽霊が出たというお話です。
土地勘のない場所なのでネット検索をしてみました。
これかな?というのが、毎日放送千里丘放送センター。
1960年に完成した施設で、当時は毎日放送の中枢的な機能を担っていたそうです。
尚、中枢機能は1990年に同社の本社の新築に伴い移転、スタジオとしても2007年に閉鎖。建物は撤去されて、今はマックスバリュなどの商業施設が利用しています。
このスタジオで深夜に大道具のセットをしている人が、途中で飲み物を購入しようとスタジオを出ました。
するとそこに佇む女性の幽霊がいました。
この頃に乱暴された挙げ句に殺されたメイク係の女性がいたそうで、当時はこの女性に間違いないと噂されたそうです。
尚、著者はスタジオ建設の際に死亡した作業員がいた事も確認しており、「女に見えても実は男の幽霊だったという事もありうる」と何故か微妙に反証しています。
更に万博会場近くに用意されている出演者用の宿泊施設では空いている部屋から人のざわめきが聞こえるという怪談もあったそうです。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
今回までで大阪府の怪談は終了で、次は兵庫県です。それが終わるとついに岡山県ですよ。
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