少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
怪! 壁に浮かぶ母子像(和歌山県)
和歌山市の県経済センターの建物に人影に似たし身がにじみ出てきたという怪談です。
県経済センターは2008年までに閉鎖され、現在は公園になっています。
記事によると1970年代半ば頃から地下西側駐車場に母子と見られる人影がにじみ出てきて、1978年頃からクッキリと人形になっていったそうです。
しかしこのスポットで面白いのは、ただの心霊スポットのような扱いにはならなかったことです。
県経済センターの建物は空襲で犠牲になった人たちを合同埋葬していた場所の近くに辺り、隣接する場所に汀公園という慰霊のための観音像が設置された公園があります。
人影が現れ始めた辺りが埋葬場所の壁面の辺りだったというのです。
そうした事情から市民も供養のための花や供物を持ち寄るようになり、実際に寺から住職を招聘して供養も行われたそうです。
天井にお地蔵さんの霊が(奈良県)
奈良県桜井市の「豊田市営住宅」での怪談です。
上のグーグルマップが豊田市営住宅です。
長屋タイプの棟が幾つか並ぶタイプの市営住宅です。
この中の一室の浴槽に2つのシミが出来ました。
それらはどんどんと大きくなり、その日の内に一方が70センチ、もう一方が50センチにまでなりました。
更にそれはお地蔵さんのような形をしていました。
特に小さい方には耳たぶやお地蔵さんの持つ錫杖のような形まで見られたそうです。
ところでこの騒ぎが起きたのは11月17日。
実は桜井市ではその前日の16日に公共施設の改築のために、大小2つの地蔵の魂抜きを行っていました。
その為に抜かれた地蔵の魂が市営住宅の天井に現れたのではないかと言うことになったそうです。
この件は1977年11月19日の奈良新聞でも大きく取り上げられています。
妖怪に呪われた家(奈良県)
奈良市矢田原の民家での怪談。
3ヶ月ほどの内に急に家で異変が起こり始めました。
ラップ現象のように物が動いたり、割れたり…という事から始まり、テレビ画面とブラウン管の間に血のような液体がべったりついていたり…。
残念ながら正体は不明のようです。著者の他の本に続報でもあれば読んでみたいですね。
著者が訪問した朝には玄関の壁に傷が出来ていたそうです。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
また徐々に追加していきましょう。
同書の他の記事はタグ「実写!日本の恐怖100名所」で確認していただけます。