岡山市南区当新田を散策している途中で、面白いマルフクの看板を見つけました。
倉庫のような建物の横に貼られた2枚のマルフクの看板です。
看板の営業マンが数稼ぎをしたんだろうなと思ったのですが、よく見ると違うようです。
この2枚の看板はバージョン違いです。
上の方が古いタイプで、市外局番から始まる電話番号に、「電話の金融・販売」の文字が続きます。
対する下の方はフリーダイヤルで、文字の方も「生活キャッシング・振込ローン」に変わっています。
若い年代の方はよくわからないかも知れませんが、昔は電話の加入権は結構な価格をしていました。
なので昔の文芸作品などには借金のカタに電話加入権を取られるという描写がありました。
マルフクもそんな電話加入権を担保とした金融業を行っていました。
価格の改定が行われるのは2005年ですが、既に携帯電話の隆盛で固定電話の需要が低迷。
中古市場ではかなり安価に取引されるようになっており、マルフクも2002年には電話加入権を担保とする業態から撤退しています。
今回の写真の下の方の看板はその時期のもので、その為に文言が変化しているのですね。
恐らくそれに伴って看板を更新するのが、何故か下に追加で貼るという形になったのでしょう。
もしかするとそうする事で看板設置に伴う手数料が追加で貰えるとか、そういう条件になっていたのかも知れませんね。