女2人が事故装い共済金詐取 倉敷署、容疑で逮捕(https://www.sanyonews.jp/article/1061040?rct=jiken_jiko)
2020年10月12日、岡山県警倉敷署は事故を装って共済金を詐取した疑いで、市内の女性2人を逮捕しました。
2人は治療費や修理代として44回にわたって自動車共済金を請求、計535万円を入手していました。
共済金とは?
共済金?と思う方もいるかも知れませんが、これは世間一般で言われるところの保険金詐欺です。
共済金はJA共済、全労済などの名前で知られる制度で、保険法に基づいて運営されている点では同じですが、監督省庁が異なります。
保険会社が金融庁なのに対し、先に挙げたJA共済なら農林水産省、全労済なら厚生労働省です。
共済については基本的には利益目的ではなく、助け合いの理念があるとされています。
そのため、払い込む金額も少なめです。
事件概要
2人は倉敷市内のお店の駐車場で追突事故を起こし、病院の治療費、そして車の修理代を共催に請求していました。
事故による通院は黒字に出来るのです。
入通院によって生じるお金があるので、通院すればするほど、言葉は良くないですが「儲かる」仕組みになっています。
女性二人はこの制度を悪用し、535万円という高額な共済金を手にした疑いがもたれています。
共済という掛け金の少ない制度を利用しているのも、もしかすると事故を起こす前提で負担を軽減する目的だったのかもしれませんね。
余談、保険のお金について
もちろんこれは本当に怪我で苦しんでいる人の為の制度です。
しかし実際はわりと便利に運用されている部分もあるのではないでしょうか。
以下はもうずいぶんと昔の事ですが、実体験のお話です。
私は高校生の頃に自転車で走行中に車にはねられる事故に遭った事があります。
この時に保険会社の方から自転車の一部のパーツが保険による補償対象にならない事を告げられ、「なので〇〇回(日?)以上は通院してください。そうすれば保険からお金が出るので、それで自転車を治してください」と言われました。
この時は子供だったので保険会社の方の言う通りにしました。
大きな利益を得た覚えは残念ながらありませんが、自転車はきちんと修理出来ました。
色々と知識を得てから振り返ると、これも制度を悪用…というと当時の担当の方に悪いですが、上手く使った結果だったのだろうなと思うのでした。