8月4日-ビアホールの日 和製英語を作った馬越恭平

8月4日-今日は何の日?
今日は1899年に東京の銀座で、現存する中では日本で最も古いビアホール「ヱビスビヤホール」が開店した記念日、ビアホールの日です。
このビアホールを開店したのは日本麦酒醸造株式会社(※現・サッポロビール)で、実はこの時に初めて「ビヤホール」の名称が使われました。
明治~大正時代にかけて学生などに人気を博したミルクホールは、このビアホールの人気を受けて登場しました。
尚、ヱビスビヤホールは日本初のビアホールではありません。
日本初と考えられているのは、大阪麦酒株式会社(現・アサヒビール)が洋食とビールを提供していたアサヒ軒で、僅かに早い1897年に登場しています。
和製英語を作った馬越恭平
ビアホールという言葉を作ったのは、井原市出身の馬越恭平です。
当初は三井物産の社員でしたが、同社が株を保有していた日本麦酒が経営危機に陥った際に、再建の為に派遣されました。
ビアホールなど多彩な手法でビールの普及に努め、後に三井物産を退職して日本麦酒の経営に集中するようになりました。
特に大きな功績としては、【大日本麦酒】を設立した事です。
前述の大阪麦酒と自身の日本麦酒の合併を実現させた事で誕生した会社で、なんとビール業界において約7割のシェアを持つほどでした。
このような事から、馬越恭平はビール王と呼ばれるようになりました。
※大日本麦酒社は過度のシェアを持ちすぎる事を理由に、戦後に2つに分割され、現在のアサヒとサッポロになりました。
郷土を離れての活躍が多い馬越恭平ですが、郷土愛は強く、馬越の寄付によって作られた橋は『馬越橋(うまこしはし)』として名前が残されています。(※橋自体は架け替えられています)
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