8月24日-森永ヒ素ミルク中毒事件の原因発覚 岡大が究明した

8月24日-今日は何の日?
今日は森永ヒ素ミルク中毒事件で原因が森永乳業の粉ミルクであることが発覚した日です。
1955年頃から西日本を中心に、乳幼児に多発する謎の奇病がありました。
岡山はその被害が甚大だった地域で、他に広島、香川などでも被害が広がっていました。
原因は前述の通り、森永乳業が販売していた粉ミルクです。
同社では乳製品の凝固を防ぎ、溶解度を高める目的でリン酸二ナトリウムを安定剤として用いていました。
商品開発時点では純度の高い物が用いられていましたが、販売時点ではコストダウンの為に安価な工業用の物が用いられました。
同社の徳島工場で用いられた工業用のリン酸二ナトリウムにヒ素が大量に混入しており、これにより約1万3千人もの乳幼児がヒ素中毒になり、130名以上の死者が出ました。
岡山県が通報
この事件で森永乳業の粉ミルクが原因であることを通報したのは、実は岡山県でした。
事実を究明したのは岡山大学医学部の妹尾佐知丸です。
小児科の浜本教授が、皮膚の黒ずんだ乳幼児の病理解剖を依頼してたのがきっかけでした。
この皮膚を見た時から、妹尾氏はヒ素が原因である可能性を考えていました。
そして乳幼児に与えられていたのが森永乳業の粉ミルクであった事から、ヒ素の混入を調べたのです。
脅迫まがいの電話がかかるなどもしましたが、ついに真相が厚生省に伝えられるに至りました。
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