5月7日-博士の日 岡山には原爆の研究で知られる仁科芳雄がいた
5月7日-今日は何の日?
今日は1888年に日本初の博士号が授与された事に由来する、博士の日です。
前年に博位令が交付され、博士号と大博士号が定められました。
「雄しべ」「雌しべ」「花粉」といった言葉を作ったことで知られる理学博士の伊藤圭介ら25人に博士号が授与されました。
ただし現在の博士号のように論文などで決められたものではなく、個々の業績への評価として付与されました。
現在の名誉博士に類するものだったのです。
ちなみに大博士号は誰にも授与されずに廃止されました。
岡山で博士と言えば?
岡山県出身で博士と言えば、現代物理学の父と称される仁科芳雄が有名です。
戦前の日本で原子力についての研究を行っていました。
陸軍の行った原子爆弾の開発を二号研究と呼びますが、この二号というのは仁科の名前から採られています。
研究施設が日本本土への空襲の為に焼失してしまい、その研究成果が軍事的に利用される事はありませんでした。
仁科芳雄は広島と長崎への原爆投下が行われた際には現地調査に訪れており、両者で利用されたのが原爆であることを確認しています。
その後、60歳の若さで肝臓がんで亡くなりました。
彼が癌になったのは、原子力の研究を続けていたことや、原爆投下直後の広島、長崎へ調査の為に訪れたことが原因ではないかと考えられています。
関連URL:仁科芳雄ゆかりの地(岡山の街角から)
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