5月6日-東山魁夷の忌日 瀬戸大橋の色を考案した人
5月6日-今日は何の日?
今日は日本画家・東山魁夷の1999年の忌日です。
独特の感性で描く風景画で知られています。
代表作の一つに数えられる”道”は、草原の中にまっすぐ続く道だけを描いた意欲作です。
モデルになったのは八戸市の種差海岸ですが、現地で取ったスケッチから放牧の馬や、灯台などを取り払って道だけに注力しています。
風景画に自らの心情を反映させて表現しているのです。
近年ではシャープの液晶テレビのCMに”緑響く”が採用されました。
瀬戸大橋の色を決めた人
東山魁夷は瀬戸大橋の色を決めた事で知られています。
瀬戸大橋の建造は技術的な問題もありましたが、国立公園に指定されている瀬戸内海に架橋するという事も問題の一つでした。
そもそも当時の航空法は60m以上の高さのある塔のような建物には紅白の塗装をすることを定めていました。
国立公園内に紅白の鉄塔を建てるわけには行かず、航空障害灯の方が視認性が良いというデータに基づいて、まずこの規制を外しました。
その上で瀬戸大橋の色を決めることになりますが、この時に風景画の大家である東山魁夷に選定を依頼したのです。
選ばれたのは風景に溶け込みやすく、他の橋でも採用実績のあるライトグレーでした。
しかし東山魁夷自身は、国立公園に架かる橋の色を自分が決めるという事を余り快くは思っていなかったとも伝えられています。
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