4月20日-百間忌 岡山出身の作家・内田百閒の命日
4月20日-今日は何の日?
今日は作家・内田百間(※間は正確には閒)の命日、百間忌です。
岡山市出身で、小説家、随筆家として著名な作家です。
生まれた酒屋が没落して以降、経済的には報われない人生だったそうで、別名の百鬼園は借金をもじったものではないかと囁かれるほどでした。
作品中にも借金に関する話題は少なくなく、本人は借金を”錬金術”と呼んでいました。
借金に関するノートも錬金帖と名付けられていたそうです。
それでもユーモアあふれる人柄からか、若い人には良く慕われていたそうです。
内田百間の還暦以降の誕生日の際に開かれていたパーティの名前は”摩阿陀会“で、これは還暦を祝ったのにまだ死なないのか?(まあだかい?)に由来するユニークなものでした。
郷土を愛し、郷土を避けた作家
前述の通り内田百間は岡山市出身です。
ペンネームも岡山市の百間川に由来しています。
随筆には大手まんぢゅうを始めとする岡山の話題が盛んに登場します。
しかし岡山を離れて以降は、岡山を訪れる事はほぼありませんでした。
鉄道の移動で岡山駅を訪れた際にホームから岡山の町を眺める事はしていたそうですが、駅から出て歩き回るような事はなかったそうです。
また恩師の葬儀に参列する為に岡山を訪れた際も、駅からタクシーで葬儀会場を往復したのみで離れています。
これは内田百間が暮らしていた岡山市の風景を大切にしていた為で、開発が進んだ岡山市を見たくないという気持ちがあった為だそうです。
これもまた、郷土愛ですね。
コメントを残す