3月5日-巫女の日 岡山の阿曽女

3月5日-巫女の日 岡山の阿曽女
3月5日-今日は何の日?

今日は3/5の語呂で巫女の日です。
これはインターネット上から自然発生的に生まれたもので、企業や団体が制定したものではありません。

巫女は神に仕える女性として古来より日本します。
舞や神楽などの神事に携わる他に神職の補佐が主な業務で、巫女になる為の資格は無いものの神社の一般職員とは分けられているケースが多いそうです。

職業的な特徴としては二十代半ばまでの女性が主で、二十代後半くらいを定年に設定している神社もあるそうです。
特に性別については古来からの伝統、宗教上の考えなどから男女雇用機会均等法からは除外されています。

岡山で巫女と言えば?

岡山で巫女と言えば吉備津神社で行われる鳴釜神事に携わる阿曽女が有名です。

鳴釜神事は岡山に伝わる温羅伝説に由来する儀式です。
(※吉備津彦命が温羅と呼ばれる鬼を退治した伝説のことで、桃太郎の原型と考えられている)

吉備津彦命が征伐した温羅の首を切り晒し首にしましたが、温羅はずっとうなり声を上げています。
それではと犬にその頭を食わせて髑髏にしましたが、それでもうなり声はやみません。
鳴釜神事が行われるお釜殿の下に埋めましたが、やはりうなり声が続いています。
そんな時に吉備津彦の夢に温羅が出てきました。
そして「吾が妻、阿曽郷の祝の娘阿曽媛をしてミコトの釜殿の御饌を炊がめよ。もし世の中に事あれば竃の前に参り給はば幸有れば裕に鳴り禍有れば荒らかに 鳴ろう。」と告げました。

これが鳴釜神事の起源で、鳴釜神事に携わる女性を阿曽女と呼ぶ事の由来でも有ります。

ちなみに神事で鳴った釜の音の吉兆の判断をするのは、神職や阿曽女ではなく自分自身です。
幸せの基準は自分で決めるなんて、ちょっとカッコいいですね。




紹介

岡山県の地名の由来、郷土史を扱うWEBサイト・岡山の街角からを運営しています。 このブログでは今日は何の日?をお題に、岡山県の話題をご紹介しています。

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