1月26日-文化財防火デー 岡山で文化財の火災と言えば?

1月26日-文化財防火デー 岡山で文化財の火災と言えば?
火災で焼失した本堂の写真(写真提供:岡山県)
1月26日‐今日は何の日?

今日は法隆寺の金堂で火災が起こった事に由来する文化財防火デーです。
1949年に発生した火災の為に、金堂初層内部の柱と貴重な壁画を焼損しました。

火災が発生する以前から壁画の劣化は問題となっており、どのように保存していくのかが議論されていました。
その一環として壁画の模写や建物の解体修理が行われていましたが、実は火災の原因は模写が関係しています。
模写をしていた人が使った電気座布団の電源が入ったままになっており、そこから出火したのです。

これが公式発表の火災原因ですが、他に不審火とする説などもあります。
翌年に文化財の保護に関する法律である文化財保護法が制定されたのは、この火災を受けての事でした。

岡山で文化財の火災と言えば?

岡山県で文化財の火災と言えば岡山市の金山寺の一件がよく知られています。

金山寺
(焼失前の本堂 写真提供:岡山県)

寺の本堂は1575年に宇喜多家の援助により建てられたもので、国の重要文化財に指定されていた貴重なものでした。
2012年に発生した火災で本堂が焼失、時機悪く護摩堂の修理の為に本堂に安置されていた木造阿弥陀如来坐像も焼失しています。

ロウソクによる火災ではないかと推測されましたが、最終的に原因は不明とされています。
本堂に自動火災報知設備は設置されていたものの、火災時はオフにされていました。
また後の査察で被害を免れた三重塔に火災報知器がな無いことも指摘されており、文化財の防災対策に様々な課題を残す一件となりました。

この他に、岡山市街地を襲った岡山空襲の際にも多くの文化財が失われています。
代表的なものでは岡山城天守閣、日本最古の藩校だった岡山藩藩学の建物、そして文豪の夏目漱石が岡山滞在時に洪水にあった際に避難していた部屋なども失われています。

関連リンク
金山寺(岡山の街角から)
岡山空襲を学ぶ6 文化財への被害(岡山の街角から)



紹介

岡山県の地名の由来、郷土史を扱うWEBサイト・岡山の街角からを運営しています。 このブログでは今日は何の日?をお題に、岡山県の話題をご紹介しています。

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