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東湖園

東湖園

東湖園 概要

無くなった理由:廃業
所在地:岡山市中区門田屋敷
営業期間:江戸時代初期〜2013年12月3日
建物:撤去(現在はマンションへ)

東湖園とは


 東湖園は岡山藩主の池田忠雄が作った藩主の遊息所です。
 後の時代には池田家の家臣だった丹羽氏の下屋敷としても使われました。
 園内のかなり広い部分が池になっており、遊息所として用いられていた頃には船を浮かべて景色を楽しむこともあったそうで、舟着き石等の遺構も残されていました。

 この庭園の構想は後に完成する後楽園へと昇華していく事になります。
 空襲の際にも難を逃れ、造られた当時のままが残されていました。

市街地の庭園


 先述の通り岡山市の中心部にあるため、かつては操山を借景としていた庭園からは高層ビルが見えるようになっていました。

 岡山後楽園は園内からビルなどが見えないように周辺の建築物に制限を与えていますが、文化財などの指定を一切受けていなかった東湖園の景観は、時代と共に移ろい続けました。

 美しい水を湛えた池には、歴史ある建物と一緒に近代的な建物が映り込み、人によってはそれを嘆き、また人によってはそのミスマッチを愛でていました。

閉園


 前述の通り東湖園は文化財等の指定は一切受けておらず、個人によって管理されていました。

 2012年に所有者が亡くなり、建物を受け継いだ遺族が維持費などの問題から2013年12月での閉園を決定しました。
 営業時の入園料は大人400円子供200円(5~14歳)と格安な設定でした。

 この周辺には東湖園の他にも藩の要人の屋敷が立ち並んでいたそうで、それが地名の『門田屋敷』の由来です。
 跡地にはマンションが建てられ、東湖園や武家屋敷が立ち並んでいた頃の名残は残されていません。



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関連リンク


写真:東湖園の風景
写真提供:岡山県

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