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宗堂桜

人の死を悼む桜・宗堂桜

詳細

 開花時期
4月中旬
ソメイヨシノか ら一週間以上遅れた頃が開花時期とされる。
 場所
岡山市東区瀬戸町宗堂・妙泉寺跡周辺
 料金
無料

宗堂桜


 岡山市東区瀬戸町に宗堂桜という珍しい桜があります。

 花自体は小ぶりですが、60枚ある花弁の内の20枚が反転し ており、開ききらないまま咲く為、ふっくらと膨らんで見えるのが特徴です。(冒頭の写真参照)
 他の桜とは違う重厚な雰囲気の花は高い人気を誇ります。

 開花時期は4月の中旬頃で、ソメイヨシノが咲き始めてから 10日ほど遅れ咲き始めま す。
 花の見頃の時期には桜祭りも開催されます。

現地の案内看板

 宗堂桜を見る事が出来るのは、岡山市東区瀬戸町宗堂の妙泉寺跡周辺です。
 周辺は観光地として整備されており、駐車場には案内看板が設置されているので迷う事は無いでしょう。

妙泉寺と宗堂桜の伝説


  妙泉寺には宗堂桜が誕生に関する悲しい伝説があります。
  廃妙泉寺は日蓮宗不受不施派とい う宗派のお寺でした。
 これは日蓮宗の古い考えを引き継ぐ宗派で、他宗派からのお布施も受けない、供養もしないという立場を採っています。 
 この考え方は時の権力者と衝突する事もあり、江戸時代には禁教とされ、弾劾されるようになってしまいました。
 妙泉寺も弾劾を受けており、住職は毒殺されました

 この時に絶命したのが桜並木の場所で、普通の八重桜だった桜がその死を悼んで花を全て開かない現在の宗堂桜に変化したと言われてい ます。
 
 寺院跡には現在も住職(日鏡)の墓が残されています。

日鏡の供養塔

 その悲しい人生を悼み、そして同時に素晴らしい桜を残した感謝を込めて拝んでおきましょう。

マップ

 車のナビで来る方で、ナビの機能では宗堂桜の場所が表示できない場合は、すぐ近くにある神社の番地を入力すると簡単です。
 ・素盞嗚神社
 岡山市東区宗堂1010





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関連リンク


写真:宗堂桜の花(提供:岡山県)
        日鏡の供養塔(撮影:岡山の街角から)

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