翻訳家・箕作阮甫
詳細
所在地:津山市西新町6
生没年:1799年~1863年
職業:蘭学者、翻訳者
ゆかり:生誕地(旧宅)
スポット:生家(国指定史跡)
入館料:無料(※写真撮影不可)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)年末年始
箕作阮甫とは
津山市にある箕作阮甫旧宅は、名称の通り箕作阮甫さんが生まれ育った家ですが、岡山県民とは言えど、箕作阮甫と言われてもピンと来ない人の方が多いのではないでしょうか。
現在の津山市で生まれ、父と同じ医療の道を進んでいました。
後に蘭学を日本へ広めた人物の一人として知られる宇田川玄真さんへ弟子入り。
海外の学問の勉強を重ね、その経験を通して語学力の面でも高く評価されるに至った人物です。
業績
彼の業績の多くは決して表舞台へ出ることのない翻訳家としてのものです。
医学や語学、兵学など数々の書籍を翻訳した他、ペリーが持参した日本へ開国を求める国書を翻訳したのも彼です。
もちろんその功績は書籍のみに限りません。
蕃書調所と言われる海外の学問の研究所にも参加した他、ロシア使節であるプチャーチンが長崎へ訪れた際にも交渉団のメンバーに加えられています。
語学力だけに留まらない深い教養を有していた事から、翻訳家としての枠組みを超えて、当時の日本の外交政策において非常に信任の厚い人物だった事が判ります。
生家跡
津山市に残されている生家は少年期までの13年間を過ごした家です。
1975年に国の史跡に指定されましたが、当時は老朽化が進み、損傷が激しい状態でした。
そこで1975~1976年にかけて、解体復元されています。
解体復元にあたっては箕作阮甫が住んでいた頃の様子の復元を目指し、解体の際に調査されました。
そこで江戸時代末期の町家として、近隣の町家などを参考に復元されました。
尚、解体復元の工事の様子は建物内に展示されています。
マップ
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関連リンク
写真:箕作阮甫住宅
写真提供:岡山県