龍王だらけ!岡山の山
阿重霞の船である龍皇の名前の由来は、恐らく龍王山であろうとの推測は出来たのですが、残念ながら特定できませんでした。
調べれば龍王山(竜王山)は有るじゃないか!というお叱りはご容赦下さい。
岡山県は龍(もしくは竜)という名前が非常に多いのです。
特に龍王山に至っては、wikipediaに掲載されているだけでも22もあります。
聖地はこの中のいずれかなのかもしれませんが、原作者の方の頭の中で竜王山って一杯あったなぁーという思いでつけられた可能性も考えられそうです。
なぜ多い、龍王の山
何故このように龍王山が多いのかと言うと、岡山県の気象に原因があります。
岡山は降水量が1ミリ未満の日数が全国一位(県庁所在地での計測)、県のキャッチコピーも『晴れの国』とするほど雨が少ない地域です。
現在のように水が確保されている状況なら、雨の少なさを売りにすることが来ますが、かつては雨の少なさが大きな問題になっていました。
言うまでも無く、水不足です。
そこで水の神様である龍へ雨乞いをしていたのです。
雨乞いは祭事を行い、煙を天へ舞い上がらせて祈りを捧げる儀式なので、神様に近い場所の方が好ましいとされ、山で行われる事が多かったそうです。
そういった儀式を行ったことが山の名前にもなり、龍王山が県内に数多く誕生したのです。
龍王山以外にも、写真の場所である竜ノ口山など、龍の名前を関する地名は数多く存在していますし、備前市の日生町には夕立受山という、雨乞いが行われたことをより直接的に山の名前にした場所もあります。
ちなみに龍王山は特に岡山県で多いのですが、似たような気候である山陽地方、四国地方でも同様で、日本の龍王山の大半は中四国に集中しています。