事件について話した場所
金田一耕助シリーズで岡山県を舞台にする作品群・岡山編の最終作が悪霊島です。
事件当時には昭和45年に開通した鷲羽山スカイラインが無かったので、時期は昭和40年代の前半だと考えられます。
刑部島へ行くために倉敷へ訪れた金田一耕助を、岡山での盟友である磯川警部が自らの抱える事件との関連性を考えて誘い出したのが鷲羽山展望台周辺です。
ここで事件の核となるダイイングメッセージが録音されたテープレコーダーを聞いたり、実際の刑部島や周辺の島々を眺める等しました。
上の写真の左奥側の島が釜島で藤原純友のエピソードが紹介された島です。
こちらは作品に登場する『島一つ 土産に欲しい 鷲羽山』の歌碑です。
瀬戸大橋が出来てからも、勿論出来る以前も、ずっと変わらない鷲羽山からの景色を愛でる定番のスポットです。
刑部島のモデルは?
作品中では展望台から眼下に見えるとされた刑部島ですが、岡山県にはその名前の島や、それに似た名前の島もありません。
モデルを探す為のヒントは、作品中に出てくる下記の条件です。
・鷲羽山展望台にいる金田一耕助と磯川警部が見下ろせる場所にある。
・獄門島(六島がモデルとされる)、釜島とも近い。
・水島沖にある。(コンビナート沖くらい)
・周囲は14kmくらい。
この条件を満たす島は岡山県にはありません。
場所の条件としては六口島、上水島、下水島辺りが合致しますが、島の大きさが全く足りていません。
付近で一番条件に近いのは、香川県の本島や広島(島の名前)です。
上の地図の右側が本島、左側が広島です。
どちらも位置的には岡山県の島として記述してもおかしくない程度の場所なので、候補としては有力だと思います。
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関連リンク
写真:上・鷲羽山展望台、下・歌碑
写真撮影:岡山の街角から