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空襲の中心地となった辺り

『爆撃』

 ここまで受けた被害を見てきましたが、ではどれくらいの攻撃が行われたのかを米軍側から見てみました。
 米軍資料に関しては日笠俊男さんという方が『米軍資料で語る岡山大空襲』という一冊にまとめられているので、そちらを参考にさせて頂きました。

米軍の概要

 空襲に用いられた飛行機はB-29という大型の爆撃機です。
 学校の歴史の授業などで名称を知っている方もいるでしょう。原爆を投下した際に用いられたのも同機です。
 第二次世界大戦後半に登場し、米軍の主力となった機種で、開発したのは現在でも航空機の業界でトップメーカーであるボーイング社です。
 長距離飛行を可能としただけではなく、当時としては非常に高い性能を誇り、その圧倒的な力で終戦を早めたとも言われています。
 このB-29は、岡山空襲へ138機が飛来してきています。
 そして用いられた爆弾の総重量は981.5米トン(1米トンは約907kg)です。

米軍側の被害

 岡山空襲の際にはB-29が1機、岡山市南区宮浦(当時の甲浦村)へ墜落していますが、これはエンジントラブルによるものだったそうです。
 日本は高性能のB-29によって多大な被害を受けたものの、逆に各地で撃墜にも成功してる記録も多数残されていますが、岡山空襲で撃墜された記録は全く残っていません。
 岡山市北区浜へ高射砲が設定されていましたが、空襲時にここから反撃はされていなかったようです。

 ところでB-29はエンジントラブルが多い機種としても知られ、硫黄島を制圧した理由の一つに、拠点としていたマリアナ諸島まで戻れなくなったB-29をとりあえず着陸させる場所を確保する為という事が挙げられるそうです。

 尚、岡山市南区宮浦の墜落地点には、現在でも亡くなった搭乗者を慰霊する為の十字架が掲げられています。

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写真:『現在の市街地の様子(2005年撮影)』
写真提供:プランク

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