『被害3:焼き尽くされた市街地』
岡山空襲によって、市街地はどれくらい破壊されたのでしょう。
発表されている数字から見てみましょう。
主な被害状況
■ 焼失面積:230万坪
攻撃対象となった岡山市街地の面積が316万坪です。
なので市街地の73%にも及ぶ面積が焼き尽くされたことになります。
これは空襲をした側の米軍としても想定していた以上の成績であり、その成果を当初の目標に対して119%と評価しています。
■ 被災戸数:250,32戸
内訳は全焼が24,232戸、半焼が800戸です。
全体の戸数が39,050戸だったので、64%もの家が破壊された事になります。
被害直後の様子
この他にも、電話や電信の設備も大打撃を受けています。
郵便局や電話局自体は空襲の際にも一部損傷はしたものの、建物や職員の方は無事でした。
しかし肝心の電柱などが壊れてしまっているので、空襲直後は通信手段が無くなってしまいました。
このような被害が出ているにも関わらず、そう離れていなかった兵舎などが攻撃を受けていないことが、岡山空襲は無差別攻撃だったとされる所以となっています。
このような混乱の中でも、亡くなられた方のご遺体を自分たちの手で火葬したり、壊れた設備などを徐々に修繕するなどしながら、岡山市は復興へと進んでいきます。
6/29の空襲の後、もう一度周辺は7/24に攻撃を受けていますが、この時は境港市への空襲を試みた(天候のため、中止)帰りに攻撃を加えたものだったそうで、44人もの死者が出ていますが、6/29ほどの被害はありませんでした。
写真:『被害の甚大だった地域にある正覚寺』
撮影:岡山の街角から
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