解説
岡山県にいるのに、「岡山に行く」と言い出したっていいじゃない。
岡山市民でも、岡山市の中心市街地へ行く時は「岡山に行く」のです。
狭義には市街地へ買い物に行く事です。
誰が言い始めたのやら、世代を超えてそれで通じてしまう不思議なコミュニケーション。
仮設:岡山は旧岡山市?
この事をSNSに投稿したところ、岡山県以外の都市でも同様の傾向が見られるそうです。という事はそのようになる原因が何かあるはずです。
頂いた話を元に一つの仮説を立ててみました。
「岡山に行く」で言われる岡山は、前述の通り中心市街地周辺です。
そして他の県で見られる傾向も、やはり同様に中心市街地周辺を指すようです。
これは市町村合併で市域が広がる前の時代の「岡山市(や、他の都道府県の中心部)に行く」と言っていたのが、現在まで残っているのではないでしょうか。
岡山市の公式サイに掲載されている「市域の広がり」では明治22年の発足当初の岡山市の範囲についての地名による記載がありませんが、明治32年の最初の編入合併された村々の記載はあります。
御野村、伊島村、石井村、鹿田村、古鹿田村、福浜村の各一部及び上道郡三櫂村
つまり発足当初の岡山市はこの内側のエリアです。
これは一般的に県民が使う「岡山に行く」が指すエリアとほぼ同じと考えてもいいのではないでしょうか? 少なくとも私の感覚では違和感はありませんでした。
定義のある言葉ではないので確定は出来ませんが、何気なく使っている言葉が1889年の岡山市を指しているのかも知れません。
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