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地名の由来:築地山(草ケ部)
地名の由来
岡山市東区草ケ部に築地山(ついじさん)という地名があります。
天台宗の寺院、築地山・常楽寺という寺院を中心に栄えてきた集落で、1875年までは築地山村を形成していました。(後に合併で草ケ部村)
大廻山から小廻山に掛けて城跡があります。(大廻小廻山城跡)
城跡には約3.2kmにも及ぶ土塁が気づかれており、この土塁が築地塀(石垣の基礎に柱、貫で骨組みを作った土塀)であった事が築地山の地名の由来になっています。
順序は常楽寺の山号となり、それが周辺の村の名前になりました。
大廻小廻山城跡
大廻小廻山城跡は日本書紀などの文献に記載のない城です。
出土物から7世紀頃の築城であると推測されています。
瀬戸内海を見渡せ周辺の監視にも適した場所であることから、総社市の鬼ノ城と同様に白村江の戦いでの敗戦後の日本防衛の目的で築かれた可能性も考えられています。
長らく城の存在が認識されることはありませんでしたが、1940年の赤磐郡誌でその存在の可能性に触れられています。
本格的な調査が行われたのは1973年で、この時に古代山城跡の存在が確認されました。
そして1984年度~1988年度に掛けて発掘調査が行われました。
2005年には国の史跡にも指定されています。