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地名の由来:瀬戸町下
地名の由来
岡山市東区瀬戸町に下という地名があります。
読み方はシタです。
ここでいう下は南の意味で用いられています。
かつて周辺は物理郷と呼ばれる律令時代の行政区画でした。
そして瀬戸町下はその南端部に位置する地区です。
なので物理郷の下(南)という意味で下という地名が生まれたのです。
実は下になる以前はもっと判り易く、物理下村という地名でした。
そこから物理が省かれ、下という地名になったのです。
郷
郷というのは律令制の時代に郡の下に置かれた行政区画です。
その誕生以前に群の下に里と呼ばれる、50戸を1つとする行政区画がありました。
郷はその里を更にまとめたもので、2~3つの里で1つの郷を形成しました。
つまり100~150戸ほどの家を管理するための区画です。
より広域に地域を管理している郡に対して、郷は人を管理する為に設置されていました。
後に里はなくなり、郷が当時の日本での行政区画の最小単位となりました。
現在でも郷時代の地名が残されているケースは少なくありません。