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地名の由来:大柄杓島、小柄杓島
大柄杓島、小柄杓島とは
倉敷市の大柄杓島、小柄杓島といっても知らない方が殆どではないでしょう か?
これらは水島諸島の南端にある小さな島の名前です。
同じ読み方で大杓島、子杓島もあります。
これらの地名の由来は、ちょっとした怪談話になりま す。
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地名の由来
かつて8月15日のお盆の夜に千石船(千石の積載能力を持った大型の帆船の事)が航行していると、海から人の声が聞こえてきまし た。
船員らがよく聞いてみると、柄杓を貸すようにと言っ ている事が判りました。
島がある辺りは、かつて源平合戦の舞台ともなった古戦場です。
きっと戦死した人が水を欲しがっているのだろうと、船員は柄杓を投げ入れてあげました。
しかしこの行動は過ちでした。
海から伸びた手は柄杓を手にとって、それで海水をすくうと、海水を次々と船に注ぎ込み、やがて沈めてしまったのです。
同様の事故が続き、やがて島々は柄杓島と呼ばれるようになり ました。
この現象を回避する為の手段として、水を注げないように底を抜いた柄杓を投げ渡してやることが伝えられています。
尚、この手の話しは「船幽霊」等と呼ばれ、全国各地に伝わっています。